事業展開で、世界各所に海外拠点を設けるグローバル企業にとって、大きな悩みの一つが社員教育です。
募集・採用から教育、配属まで、本社または地域本社が統括し、人材の最適配置を行うという例も出てきましたが、なかなかそこまでの運用は難しく、現地拠点の責任者にこれらを任せているというのが、多くの実情です。
しかし、企業がその市場競争力を十分に発揮するためには、海外拠点も含めて構成メンバーが全員、同じ経営理念、価値観を共有し、一体となって進む必要があります。
ここでは、BISCUE(R) LSを導入して、同じLMS(受講管理システム)上で、様々な eラーニングコースと一部自社コンテンツも配信することで、世界中に散らばる海外拠点の社員教育を本社主導で行い、成果を上げた事例をご紹介します。
事例概要
・対象:北中南米、欧州、アジア、中近東、アフリカ、豪州の海外拠点を含む海外事業部門
・目的:自己啓発支援、研修
・導入:BISCUE(R) LS(ラーニング・スポット)
・コース:マーケティング、在庫管理、基本スキル、マネジメント、ヒューマンスキル、財務諸表 他 eラーニングコース
・言語:日本語、英語、中国語、スペイン語、中南米スペイン語、フランス語、ポルトガル語
・期間:2年間
導入の背景
本事例の企業様では、世界中にサプライチェーンを構築していらっしゃいましたが、それを担当する部門のスタッフは入れ替わりも多く、マーケティングや在庫管理、マネジメントなどのセンスを、自己啓発も含めて短期間に身に着けてほしいというニーズがありました。
併せて、サプライチェーンを運営するために、自社で独自に定めたルールについても、組織に定着させる必要がありました。
実施の方法
そこで、BISCUE(R) LSを使って、以下のような進め方をしていただくことになりました。
- 自己啓発支援の環境を、既存の eラーニングコースでセットアップ
- 一部のeラーニングコースを活用して、インターネットで研修を実施
- オリジナルコースを作成して、同一LMS上で自社独自のルールを配信
成功のポイント
1.スキルアップ支援は歓迎
日本でも動きがありますが、海外ではジョブ型雇用が一般的です。
このため、採用後にスキルアップを後押しする自己啓発支援は、外国人スタッフには歓迎されます。
Webで検索すると、“How to Get Your Boss to Say YES to Online Training(eラーニングのYESを上司から取るには)”などというレクチャーも見受けられます。
2.多言語対応で、全スタッフをカバー
海外拠点のスタッフに、eラーニングを提供する場合に重要なのは、その国の言語であること。
ビジネスの共通言語として、英語を理解するスタッフも多いとはいえ、社員教育で内容を定着させたい場合には、多言語は必須と言えます。
3.オリジナルコースの配信
BISCUE(R) LSには、無料のオリジナルコース配信枠がついていますが、本事例ではこれを上手くご活用いただきました。
規定のフォーマットに沿って作成していただくことで、同じLMS上で、すぐに配信でき、世界中で他eラーニングコースと同様に受講していただくことができます。
eラーニングについてもっと知りたい!という方へ
eラーニングをご活用いただいているご様子の一端をご紹介しましたが、いかがでしたか?
こんな具合に、やってみても良いかな…とお思いになられましたら、どうぞ以下からお気軽にお問合せください。