eラーニングの選び方 3つの注意点

社員研修にeラーニングを、と考えて検索したら、色々なeラーニングサービスが出てきて選択に苦労した、というお声はよく耳にします。企業研修に組み込むような場合には、失敗が許されませんので、益々大変ですね。しかも、一口に「eラーニングサービス」と言っても、そのカバー範囲や内容は様々ですので、単純に価格で比較などもできません。

では、どうすれば良いのでしょうか。

その1:目的を明確に

まず大事なのは、eラーニングを使う目的をはっきり決めておくこと。

「社員の自己啓発支援」とか「グローバル化に対応できる人材の育成」「階層別研修の副教材」などといった具合です。

検討を進める中で、範囲が広がったり、他の目的も加わったりすることはあっても構いませんが、何も決めないまま、単に“良さそうなeラーニングサービスを”と探し始めるのはお勧めできません。

  • 何をしたいのか
  • 何を一番重視するのか
  • 対象は何人程度か

といったことだけでも、考えを整理してから、eラーニングサービスを探し始めると良いでしょう。

その2:会社のタイプを把握

eラーニングの教材やサービスをご提供している会社には、色々なタイプがあります。大きく分けると、以下のような具合になります。

(1)eラーニング教材とサービスをご提供する会社

eラーニングの教材を多数揃え、LMS(Learning Management System:学習管理システム)に搭載してご提供する業態です。

すぐにスタートできるのがメリットの一つ。

但し、eラーニング教材やLMSが、その会社のものか、それとも他社から契約して販売しているだけか、確認が必要です。後者の場合には、どこの製品か、日本のものか輸入・翻訳したeラーニングか、ということも、調べておくと良いですね。

(2)eラーニングサービスだけをご提供する会社

eラーニングが使えるプラットフォームだけを提供する業態です。

オリジナルのeラーニング教材だけを使って教育・研修をしたいという場合には、これを選ぶことになります。

オリジナルを作るのは大変なので、既製のeラーニング教材を使いたいという場合には、相談すると、(3)のような業態の会社をあちこちから探し出して、搭載してくれるケースもあるようです。

(3)eラーニング教材だけをご提供する会社

eラーニング教材を作っている会社はあっても、そのコースだけを直接ユーザーにご提供する会社は、実はそれほどありません。(2)の“eラーニングサービスだけをご提供する会社”に納入するというケースが多いようです。

もっと多いのは、eラーニング教材制作を支援する業態で、eラーニング受託制作会社などと呼ばれます。これも、撮影を中心とする教材制作会社と、PCで教材制作をする会社がありますので、どちらが得意か、確認が必要です。

その3:中長期計画を

教育・研修体系は、短期的なものではありません。eラーニングについても同様で、中長期で考えて選ぶことが大切です。

例えば、既製のeラーニング教材を使いたい場合、2年目、3年目に教材を入れ替えるだけのバリエーションがあるか、制作した教材のメンテナンスはしているか、新しいeラーニング教材をどのくらいの頻度で制作しているか、といった点を確認しておかないと、毎年eラーニングサービスを選定し直す羽目になるかも知れません。

今後、教育・研修体系を整え、育てていくのに対応できるeラーニング教材・サービスを選んでください。

eラーニングについてもっと知りたい!という方へ

eラーニング教材・サービスを選ぶときの注意点をご紹介しましたが、いかがでしたか?

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