海外拠点でeラーニング 3つの落とし穴

海外拠点でeラーニング

グローバル人事”や“グローバル人材育成”を課題として掲げるケースが増えてきました。その実践には様々な態勢整備が必要になり、教育・研修プログラムの統一もその一つです。

とはいえ、海外拠点も含めたグローバルな提供・管理を行うのは難題で、これをクリアするためにeラーニングをご利用なさるケースが多くなってきました。

“eラーニングなら、海外拠点に配信できるし、コストも抑えられるから、よし、ウチでも!”と思われた方、少々お待ちください。海外拠点の教育にeラーニングを使うのはとても良いのですが、eラーニングであればOKというわけではありません。

eラーニングでグローバルな教育・訓練を行うときの注意点を、いくつかご紹介しましょう。

その1:海外拠点でスムーズに運用できる?

まず注意が必要なのは、“そのeラーニングを、海外拠点でスムーズに運用できるか?”という点。よくある失敗例は・・・

  • eラーニング教材は英語だが、LMS(Learning Management System:学習管理システム)は日本語だったので、日本人がいない海外拠点では使えなかった
  • PCが少ない海外拠点もあって、運用に苦労した
  • サポートが日本語だけなので、海外拠点からの質問が全部本社で対応しなくてはならなかった

こうした失敗を防ぐためには、eラーニングのサポート体制や、LMSも含めて、外国語に対応できるか、環境が異なる海外拠点についてもカバーできるか、予め確認しておくことが大切です。

その2:海外拠点でのスピードは?

eラーニングサービスは、クラウド型が多くなってきました。インターネットなら海外拠点でのeラーニング受講も大丈夫!と言いたいところですが、実際にそうとは限りません。

もちろん、大抵の海外拠点で見られることは見られると思いますが(それすらダメな所もあり得ます)、問題はスピード。1ページ読み込むのに1分もかかるようでは、海外の現地スタッフに、eラーニングを受けろとは言えませんね。

グローバル人事の一環として、海外拠点も含めたeラーニングを導入するときには、海外配信の実績のあるeラーニングかどうか、確かめた方が良いでしょう。できれば、実際にeラーニングを実施する海外拠点で、試聴してみると安心ですね。

また、どうしても対応できない海外拠点があったら、どのようにその拠点をカバーできるか、という点も、予め確認が必要です。

その3:eラーニング教材は?

そして、肝心なのはeラーニング教材

まず、海外拠点での使用となれば、英語や現地語のeラーニング教材を選ぶことが多いと思いますが、例えば同じ「英語教材」でも、色々なものがあります。

まず“どこまで英語化されているか”という点。これは、日本語のeラーニング教材に英語字幕を乗せたもの、ナレーションだけ英語にしたもの、画面の文字も含めてすべて英語化したものなど、様々です。どれが良い・悪いではありませんが、海外拠点での理解度を上げるには、できるだけ使いやすい方が良いですね。

また、言語のレベルも重要です。

これも、日本人が翻訳したものや、何とか日本語が分かるネイティブが翻訳したものなどもあり得ますので、予め確認が必要でしょう。

場合によっては、多言語でのeラーニング教材を作れるかどうかも、ポイントになります。

せっかく海外拠点も含めたグローバルなeラーニングサービスを導入するのであれば、企業理念や、業務内容を伝えるeラーニング教材も併せて世界に届けたいもの。

こうした将来的な展開も含めて、eラーニングサービスを選んでください。

eラーニングについてもっと知りたい!という方へ

海外拠点でeラーニングを実施するときにご注意いただきたい点をいくつかご紹介しましたが、いかがでしたか?

“海外拠点でのeラーニングを考えていたが面倒そうだな“とか、“グローバル人事体制を目指しているが、どう進めようか”などとお思いの方、以下から、どうぞお気軽にご相談ください。